歯科衛生士の便利帖

歯科衛生士についてのちょっとしたアレコレをまとめています。

歯科衛生士に向いてない?辞める前に考えること

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難しい国家試験を合格して、晴れて歯科衛生士として就職しても「向いてないかも」と自信がなくなる場面はあります。

1度や2度の失敗ならともかく、何度も続けて注意されれば、誰だって凹むもの。

仕事のやり方は人それぞれで、職場に馴染むスピードも個人差がある、と頭ではわかっていても、テキパキと業務をこなす他の歯科衛生士を見て、自分自身の適性を疑ってしまいます。

しかし、せっかく苦労して合格した歯科衛生士。

失敗したり、職場になかなか馴染めないからと言って、向いてないと判断していきなり辞めるのは勿体ない。

自信がない状態でいくら考えても、「向いてないかも」という不安は常につきまといます。

歯科衛生士という仕事を辞める前に、冷静になって自分に適性がないかどうか見つめ直してみましょう。

歯科衛生士は向いてないかも?

「最初は誰でも失敗するもの」「練習すればうまくなる」というのは、仕事でもよく耳にする言葉。

しかし、仕事を覚えたり、職場に馴染めたりするまでの期間は人によって違います。

なかなか仕事に慣れず、失敗などで心身が辛くなる場合は、

「歯科衛生士に向いてないかも?」

と不安になるかもしれません。

実際に歯科衛生士に求められるのは、どんな能力でしょうか。

手先の器用さ

歯の1本1本の大きさは、だいたい1cm。

もちろん、失敗は許されませんから、極狭い場所に、器具を使って正確に作業するスキルが求められます。

専門学校のパンフレットや、オープンキャンパスでは、「不器用でも練習すればできるようになります」というコメントをよく耳にします。

確かに、練習すれば作業そのものに慣れてきますが、それでももともと手先が器用な人には、習得スピードは敵いません。

歯科衛生士という仕事が本当に好きで、どれだけでも練習させてもらえる環境が整わなければ、いつまでも上達せずに、仕事が辛くなるかもしれません。

体力

イメージとは離れているかもしれませんが、意外と歯科衛生士は体力仕事。

ドクターとの連携のために、素早く動かなければならないこともありますし、長時間立ちっぱなしなこともあります。

診療補助では座っている時間が長くとも、患者さんの口腔内を覗き込むための前傾姿勢と、細かな作業で目、肩、腰に負担がかかります。

仕事の終わり頃には、体のあちこちが痛みや疲労を訴える人もいるでしょう。

せっかちさ

歯の治療には、スピーディーさが求められることもありますし、地域に密着した個人医院であれば、経営のために歯科衛生士が少ないのに、患者さんがひっきりなしにやってくることも珍しくありません。

日頃からゆっくりと動く習慣があるおっとりタイプでは、ドクターとのアシストがうまくできずに、治療の流れを悪くする可能性があります。

患者さんに合わせて、効率良くテキパキ動かなければならないので、頭も体も大忙し。

次々と降りかかる仕事を、効率よく捌くためには少しくらいせっかちなくらいでちょうど良いのです。

コミュニケーション能力

歯科衛生士の仕事は、ドクターと共に歯の健康を守るのが仕事。

当たり前ですが、歯に悩みを抱える患者さんと1日中顔を合わせることになります。

人と話すのが苦手だったり、人見知りが酷かったりすれば、患者さんとの触れ合いが出来ず仕事に支障を来すでしょう。

また、歯科衛生士の就職先として、最も多いのが地域に根ざした小さな個人医院。

スタッフの総数は少なくとも、その分付き合いは濃密です。

深く狭くの人間関係が築ける人であれば、スタッフ同士で仲良くなり職場の居心地がよくなるでしょう。

身だしなみに気を遣える

誰でも、不衛生な人には触られたくないもの。

歯科衛生士は、患者さんの口の中に手を入れる仕事なので、清潔感に気を配らなければなりません。

実際に衛生的かどうかだけでなく、人から清潔に見えるかどうかも同様に大切。

例えば、毎日洗濯していても、しわくちゃの制服では患者さんから「この人本当に衛生的?」と疑問が抱かれます。

仕事でくたくたなときは、ちょっとしたことでも面倒くさくなりがちですが、患者さんからの信頼を得て治療に前向きになってもらうためにも、常に清潔感を心がける必要があるのです。

本当に歯科衛生士に向いてないの?

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確かに、歯科衛生士にはあった方が良い能力というものがあります。

ただ、歯科衛生士が必要とする能力を、働いている全ての人が兼ね備えていることは希。

どれだけキャリアを積み重ねた歯科衛生士だとしても、苦手とする作業はあります。

それでも、多くの人が収入、アイデンティティ、プライドなどそれぞれの理由を見いだして歯科衛生士として活躍しています。

能力がないからと言って、必ずしも歯科衛生士を辞める必要はありません。

ただ、勘違いしないで欲しいのは、「向いてない」のを理由に、歯科衛生士を辞めるのを批判しているのではない、ということ。

実際、人には向き不向きがあり、苦痛を感じるほど苦手な職業には、いくらお給料が良くても長くは働いていられません。

気持ちを切り替えて、違う職業での就職をオススメします。

一方で、失敗しても、うまくいかなくても、歯科衛生士に何らかの思い入れがあるなら話は別。苦労して国家資格を取得したのですし、辞めるのは勿体ないです。

そもそも、本当に歯科衛生士に向いてないのかも疑問。

というのも、歯科衛生士の資格は、単純に衛生士業務に携わるための、いわば許可証です。

国家試験に合格したからと言って、いきなり歯科衛生士歴云十年の人のように仕事をこなせるわけではありません。

また、どんな職場でも独特のローカルルールや癖がありますから、歯科衛生士としてのキャリアが長かったとしても、職場次第では思うように動けないこともあります。

今うまくいかないからと言って、いきなり向いてないと判断するのは早計です。

心機一転、転職のすすめ

労働時間、通勤時間、報酬、人間関係など、退職理由として思い浮かぶものはたくさんあります。

しかし、退職するほとんどの歯科衛生士は人間関係が原因。

と言うのも、歯科衛生士の就職先の多くが1人のドクターと少人数のスタッフで経営する、個人医院。

よく言えばアットホーム、悪く言えば風通しが悪い人間関係になりがちです。

そのため、人間性が合わなければ仕事にまで支障が出てきます。

また、ドクターは直属の上司であると同時に、雇用主。

ドクターに睨まれれば、歯科衛生士にも関わらず雑用ばかりを任されて、衛生士業務に全く携われなかったり、重箱の角をつつくような嫌味を言われることもしばしば。

結果、思うように仕事をこなせず、自信喪失に繋がることがあるのです。

この場合は、当然仕事が向いてないのではなく、職場の人間性が合わないだけですから、歯科衛生士そのものを諦める必要はありません。

自分に合った人たちが働く職場を探しましょう。

向いてないかも、と不安なら歯科衛生士の教育に熱心なドクターがいる医院を志望するのも選択のうち。

同じ医院でも、働いている人によって職場の雰囲気ががらりと変わるので、拍子抜けするほど働きやすくなるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

誰しも、その仕事に必要な全ての能力を、持ち合わせているわけではありません。

「好きこそ物の上手なれ」と言うように、好きになることこそが、能力アップのための何よりも近道。

歯科衛生士を続けるためにも、なぜ向いてないと思うのか、日頃の仕事振りを1度思い返して考えてみましょう。

そこに、現状を改善するヒントが隠されているはずです。

以上、「歯科衛生士に向いてないかも?仕事を辞める前に考えること」でした。