歯科衛生士の便利帖

歯科衛生士についてのちょっとしたアレコレをまとめています。

歯科衛生士がバカでもなれるって噂は本当?

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歯科衛生士はバカでもなれる、と数ある国家資格の中でも軽く見られがち。

少し前には、芸人が「ある地域の歯科衛生士がチャラい」なんて発言して波紋を呼びました。

職業には貴賤がないなんて言っても、インターネットでちょっと調べれば、歯科衛生士に対しては厳しい評価ばかり。

歯科衛生士にちょっとでも関心がある人にとっては、不安を覚えてしまうでしょう。

本当に歯科衛生士はバカでもなれるほど簡単なものなのでしょうか。

歯科衛生士はバカでもなれる?

歯科衛生士になるための方法から考えてみましょう。

歯科衛生士の仕事に携わるためには、国家試験に合格して資格を取得しなければなりませんが、まずは厚生労働省が認めた学校で3年間勉強が必要です。

歯科衛生士を養成する専門の学校を卒業して、ようやく国家試験の受験資格が得られるので、通信教育では資格が取れません。

しかし、歯科衛生士の勉強は、大学と専門学校、短大がありますが、国家試験のためには4年間の学習は必要ないため、ほとんどの人が専門学校を選択します。

学習内容は、通常の専門学校よりも1年間多く通わなければならないとは言え、在学中は歯や健康に関することがほとんど。

基礎学力を必要とする機会があまりないので、歯科衛生士の学校も、多くの専門学校の例に漏れず、学力試験を入試に設ける所は少ないのが現状。

従って、「歯科衛生士=専門学校で取れる資格=バカでもなれる」のイメージが定着している要因でもあります。

歯科衛生士の勉強ができる4年制大学もあるにはあるのですが、極わずかな上に、ほとんどが国立。

他の専門学校よりも入試の難易度ががくんと上がるのに、就職先である診療所があまり学歴を重視しません。

学生の期間が1年多い分、社会に出るのが遅れて経済的負担が増えるのに、大学卒業のメリットがないため、多くの人が専門学校に流れるのです。

歯科衛生士が楽なのは入試だけ?

歯科衛生士は入試だけに限って言えば、基礎学力が要求される大学よりもハードルは下がりますが、入学してからは状況が一変します。

なぜなら、歯科衛生士の専門学校は、その名の通り将来国家試験に合格するための学校。

ほとんどの人が、3年後には歯科衛生士として活躍することを目標に勉強しています。

入学当初は、歯の名前も知らない所から、3年間で国家試験に合格し、診療所で活躍できるレベルにまで到達しなければなりません。

当然、こまめにテストは実施されますし、在学中の勉強は中学生、高校生よりもハードになります。

卒業や進級のために単位が取得できれば他は学生の裁量に任されている大学よりも、きっちり時間割が決まっている歯科衛生士の専門学校の方が、学生生活はハードかもしれません。

歯科衛生士の学校は厳しい?

学校のスケジュールは?

歯科衛生士の国家試験は簡単?

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歯科衛生士の国家試験の合格率は毎年95%と高い水準を誇ります。

国家資格であること、3年間の教育が必要であること、医療分野でドクターの指示の下、患者のケアにあたること、など共通点が多いことから、歯科衛生士とよく比較される看護士は90%。

理学療法士の平均80%前後、言語聴覚士のおよそ70%、と比べて高いものの、それでも歯科衛生士の合格率には及びません。

20人に1人しか不合格にならにことを考えると、歯科衛生士の国家試験は簡単に見えるのも無理からぬこと。

国家試験の問題が、他の医療分野の試験よりも簡単なようにも見えてきます。

しかし、当たり前ですがそんなことはありません。

そもそも、歯科衛生士の専門学校は、3年後の国家試験の合格を目標にカリキュラムが組まれており、最終学年の3年生では国家試験対策の授業もあります。

学校の卒業試験すらも、過去問や似た問題を出題することが多いです。

つまり、国家試験に合格できるレベルに達してなければ、卒業そのものが危ぶまれことになります。

歯科衛生士の国家試験は、回答形式がマークシートのため、記述や論文がない分簡単に感じられる側面はありますが、合格は上のような学校のしっかりしたサポートと、本人の努力のお陰。

勉強せずに取得できる資格ではないのです。

それが証拠に、学校は卒業できたものの国家試験に落ちて、翌年再試験を受けた人に限っては、合格率は35%にまで落ち込みます。

国家試験に落ちたら?

歯科衛生士の仕事はどう?

ドクターの指示に従って器具を受け渡したり、診療に備えてカルテを用意したり。

歯科衛生士の仕事でまず思いつくのが、ドクターのサポートですが、実は上記のような診療補助は、資格がない歯科助手でも任せられます。

資格がなければできないのは、患者の口に器具を入れなければならない作業からです。

しかし、歯科医院の多くがドクターが個人で運営する小規模な診療所。

会社で言えば零細企業ですから、コンプライアンスよりも社長の考え方が優先されることが往々にしてあります。

もちろん違法ですが、院長がいい加減であれば、歯科助手に歯科衛生士の業務を任せることもあるのが現状。

こうした衛生士業務や衛生士という職業を軽んじる院長の考え方が、国家資格の歯科衛生士と、無資格の助手の境界を曖昧にしていきます。

歯科衛生士業務のうち、助手でも扱える領域があるため、資格がなくても簡単にできる仕事との認識が広まっているとも言えるでしょう。

働きやすさにも影響?

院長の意識は、そのまま経営方針にも繋がっていますから、そこで働いているスタッフにも影響を与えます。

結果、歯科衛生士のポジションが軽視され、助手との境界が曖昧な医院は、歯科衛生士にとって働きやすい職場とは言えません。

診療補助も適切な訓練を受けていない助手が行うこともあるわけですから、患者にとってもデメリットが生じます。

逆に、院長が歯科衛生士の役割や重要性を理解していれば、働きやすくスタッフ1人1人が持つ本来の能力を余すところなく発揮できるでしょう。

長く続く職場の特長

歯科衛生士のやりがい

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歯科衛生士は、処置や、生活習慣を指導することで歯の健康を守る役割もあります。

つまり、歯の健康を維持するための業務ですね。

虫歯や歯周病の治療と違って、目に見えての改善が少ないので、地味に思われがちですが、削ったり抜いたりした歯は二度と戻りません。

歯の健康が、糖尿病やQOLに大きな影響を与えると判明した以上、虫歯や歯周病予防の重要性が見直されています。

健康を損なった歯だけを治療していれば良い時代は既に終わりました。

それが証拠に、予防歯科に力を入れている医院では、歯科衛生士を患者1人1人に割り当てて担当制にしたり、セミナーへの参加を求めたりします。

歯科衛生士は、担当した患者に責任を持ち、最新の知識を取り入れる努力が必要なやりがいがある仕事なのです。

歯科衛生士は若いうちしかできない仕事?

まとめ

いかがでしたか?

最近は、「外国人じゃなくても歯が命」と言う、欧米風の健康指向が広まり、歯に対するサービスは健康だけでなく美しさまで求められる時代となりました。

これからは、虫歯じゃなくても定期的に歯科医院に通う人が増えるので、専門知識に基づいて保険指導と、歯のメンテナンスができる歯科衛生士は重宝されます。

歯の指導のためには、常に正しく新しい知識が求められ、バカでもなれるなんてとんでもないことです。

インターネットではその匿名性のため、実情を知らない人や、誹謗中傷したい人が深い考えなく悪く書いているだけだと思います。

職業に貴賤なし、と言うように、どんな仕事でも突き詰めるためには大変な努力が必要です。

歯科衛生士は、歯の健康を守る国家資格ですから、周りのネガティブキャンペーンなど気にせず誇りを持って資格を目指してください。

以上、「歯科衛生士がバカでもなれるって噂は本当?」でした。

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