歯科衛生士のアメリカでの年収はいくらくらい?
歯科衛生士としてアメリカで活躍している人は、年収がどれほどあるのでしょうか。
日本でも、歯科衛生士は専門的な技術を持ち、バリバリと仕事をこなすイメージ。
実際、歯科医院は急激に数を増やし、歯科衛生士は不足傾向にあります。
働く場所に困らない職業なので、中にはアメリカで暮らすことを考えて、歯科衛生士という仕事を考えている人もいるでしょう。
今回は、歯科衛生士のアメリカの立場を、年収と共に紹介してみました。
アメリカと日本の歯科衛生士の年収
歯科衛生士のアメリカでの年収アメリカでも日本でも、歯科衛生士は歯のスペシャリストという点は同じですが、それ以外は大きく異なります。
まずは、分かりやすく違いが分かる、年収から見ていきましょう。
日本の歯科衛生士の年収
歯科衛生士の平均年収は、日本では340万円。
専門的な技術が必要なのに人手不足の傾向があり、どこでも働けるので、注目されています。
ただ、一家を支える大黒柱の収入としては、少し心もとないのが本音。
就職先の多くが、個人経営の歯科医院のため、将来的な昇級の金額が期待できないことも、歯科衛生士のほとんどが女性である要因の1つかもしれません。
アメリカの歯科衛生士の年収
一方、アメリカの平均的な年収は、$69,053。
日本円に直すと、およそ800万円となり、なんと日本の歯科衛生士の倍以上の年収なのです。
同じ職業とは思えませんよね。
日本よりもずっと高い収入なので、アメリカでは男性も多くいますし、資格を取得したほぼ全員が歯科衛生士として働いています。
日本では資格を取得しても、出産や結婚を機会に辞めてしまうことを考えると、いかにアメリカで歯科衛生士が人気の職業かが、垣間見えるような気がします。
アメリカの歯科衛生士ができること
アメリカの歯科衛生士が日本に比べて高所得な要因の1つに、任される治療の範囲が日本よりも広いことがあります。
州にもよりますが、アメリカの歯科衛生士は、歯石除去のほかにも歯周病や虫歯の診断、麻酔、CR充填が可能です。
つまり、虫歯や歯周病の症状を確かめて、症状によっては局所麻酔を施してCRを充填という、オーソドックスな歯の治療が歯科衛生士主体で行えるということ。
ドクターのアシストが多い日本のイメージとは、大分違います。
ただ、日本の歯科衛生士よりもできることが多いことは、逆に言えばそれだけ責任が重いということ。
自然と資格取得の難易度は日本よりも高くなります。
アメリカでも、歯科衛生士になるためには試験があり、試験は日本と同様に専門学校を卒業すれば受験できます。
しかし、アメリカの試験の合格率は75%。
これだけでも、受験した人のほとんど全員が合格する日本と比べると、難易度が高いのがわかります。
厳しい試験に合格した人たちだからこそ、虫歯や歯周病の治療が任せられるのですね。
また、診察から治療までを担えるアメリカは、歯科衛生士だけで開業することも可能です。
責任が重大ながらもやりがいがあるのが、アメリカでの歯科衛生士という職業なのです。
まとめ
いかがでしたか?アメリカの歯科衛生士の年収は、日本に比べてずっと高額です。
しかし、それは患者に対して任されている業務のレベルが高いからこそ。
ドクターの指示を受けてアシストする以外に、自分で考えて患者にアプローチする必要があります。
アメリカで歯科衛生士として働くためには、日本で働くのとは違った大変さがあるでしょうが、目標のための努力は将来に役立ちます。
どこで働くか、後悔のないようによく考えて選びましょう。
以上、「 歯科衛生士のアメリカでの年収はいくらくらい? 」でした。