歯科衛生士の便利帖

歯科衛生士についてのちょっとしたアレコレをまとめています。

歯科衛生士の学校の男女比率は?

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歯科衛生士のを目指そうと考えている男性の中には、学校の男女比率は気になる問題。

何せ、歯科衛生士は、女性が就くものというイメージが強かった職業で、現在でも看護士と同じように、圧倒的に男女比率が偏っています。

 

しかし、歯の健康への関心が高まっている昨今では、歯科衛生士は需要が高いやりがいがある仕事です。

ですから、最近では徐々にではありますが、歯科衛生士を目指す男性も増えてきます。

そこで、今回の学校の男女比率を、歯科衛生士の男性をとりまく現況と合わせて紹介します。

 

歯科衛生士の学校での男女比率は?

そもそも、現役で働いているほとんどの歯科衛生士は女性である理由には、昭和23年に制定された歯科衛生士法が関わってきます。

 

歯科衛生士法の第二条に、「 厚生労働大臣の免許を受けて、歯科医師の指導の下に、歯牙及び口腔の疾患の予防処置として次に掲げる行為を行うことを業とする女子」と記載されていました。

つまり、もともと歯科衛生士は、女性しか就けない職業だったのです。

 

現在の法律では「女子」の部分が「者」となり、附則第2項で「 第二条に規定する業務を行う男子については、この法律の規定を準用する」と加えられたことによって、男性でも働ける職業となりました。

つい数年前まで男性が就けない職業だったため、現在でも男性が圧倒的に少なくなっているのです。

 

具体的な数字を上げると、平成24年の時点で男性の歯科衛生士はたった46人。

女性の歯科衛生士が10万人以上いることを考えると、どれほど男性が希少かイメージしやすいと思います。

未だに女性の仕事の印象が強く、徐々に男性歯科衛生士が増えているとは言うものの、1人も男性がいない学校も珍しくないのが現状です。

 

しかし、現在は、毎年7000人の歯科衛生士が誕生していますが、全国的にはまだ不足傾向。

需要が高く、どこでも働ける歯科衛生士は魅力的な職業ですから、更に男性が活躍する場所として一般的になると予想できます。

今、学校内で男性の学生がほとんどいないからと言って、歯科衛生士を諦める必要はないでしょう。

 

歯科衛生士の労働環境

男性の歯科衛生士は現場で求められている

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社会的に男性の歯科衛生士がほとんどいないからと言って、現場で求められていない訳ではありません。

なぜなら、歯科医院であっても、力仕事のように男性の力を借りたい場面があるからです。

歯科医院でも力仕事が多い

多くの人がイメージしている通り、歯科衛生士や事務などの、歯科医院のスタッフはほとんどが女性。

医院長しか男性がおらず、また医院長が高齢な場合は、薬剤を棚から下げるなどの力仕事まで女性スタッフが担っていることもあります。

 

非力な女性が、無理に重い物を運べば、転倒や器具の破損の可能性があり、危険が伴います。

男性スタッフがいれば、力仕事の面で頼りになりますから、器具や薬剤を安全に管理できるようになります。

女性に口腔を見られるのが恥ずかしい

異性との会話に緊張したり、体を見られるのが恥ずかしかったりと、理由がさまざまですが、 男女問わず、同性スタッフのサービスを受けたい場面は意外とあります。

 

中でも、医療や介護サービスは、多くの人が同性にお願いしたいと考えています。

歯科医院でも同様に、歯周病などで、環境が悪くなった口の中は同性スタッフに診療を頼みたいと、ある程度の人が思っていると指摘されているのです。

 

以上のように、男性の歯科衛生士だからこそできるサービスや、働き方があります。

歯科衛生士=女性のイメージのため、就職には少し苦戦することがあるかもしれませんが、歯科衛生士は男性ならではの能力も活かせる職業だと言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

男性も選べる職業になったとは言え、現実では歯科衛生士はまだまだ女性優位です。

しかし、じわじわと男性の歯科衛生士は増えていますし、需要が高く、どこへ行っても役立つ資格というのは魅力的。

 

これから、男性の学生も増えていくと予想されますから、性別をあまり気にせず資格を目指してはいかがでしょうか。

以上、「 歯科衛生士の学校の男女比率は? 」でした。

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