歯科衛生士は長く働ける仕事?
歯科衛生士は、年をとっても長く働ける職業という期待から選択する人が多いでしょう。
歯科衛生士とは、ドクターと同様に歯に関する特別な資格が必要な専門職。
女性は、結婚出産、育児と男性よりも仕事に集中し辛い時期があり、男性のように定年まで仕事にひたすら邁進するとは限りません。
状況に応じてワークライフバランスを変化させ、働く時間を柔軟に対応させたいと考える女性が多いのです。
年齢や、家庭状況によって労働環境を柔軟に対応させられるかが、女性が仕返しとして長く働ける仕事になるかどうかにかかっていると言えるでしょう。
歯科衛生士は女性が長く働ける?
一昔前までは、男性が仕事をして経済力を持ち、女性が家庭内を整えてサポートする、というのが一般的でした。
いわゆる、良妻賢母が女性の理想だったわけです。
現在では女性にも経済力が求められていますが、欧米のようにシッターやお手伝いさん文化が根付いておらず、家事育児の負担はあまり変わりません。
結婚や出産のタイミングで、女性のみ離職者が増えるのはこれが理由です。
女性が歯科衛生士で働く魅力
女性にも経済力が求められる現代でも、子供が小さなうちは育児に集中したい、と考えるご家庭は一定数あります。
ですから、子供が手のかかる小学生の低学年くらいまでは、仕事を退職して専業主婦として家庭を切り盛りし、タイミングを見て職場復帰を果たすのが理想と考える女性が多いです。
しかし、一般的な職種では、子供がある程度成長するのを待ってからの復職は、容易ではないのが実情。
最低でも7、8年はブランクがありますから、いきなりバリバリ仕事をこなせるわけではありません。
それなら、新入社員を雇用した方がいいと考える企業が多いでしょう。
その点、歯科衛生士の資格は第一線を離れていたからと言って、剥奪されることはなく一生もの。
結婚や出産で退職しても、落ち着いてから、歯科衛生士として同じように復職が可能です。
歯の健康の重要性が見直されている昨今、歯科医院の数もコンビニより多くなっていますから、さまざまな理由で退職しても再就職に困ることはないでしょう。
ブランクができても復帰できる?
とは言え、長く一線を離れていると、復職しても仕事をこなせるか不安を抱く人も多いでしょう。
歯科衛生士のほとんどが女性という職業柄、同じように復職に不安を抱える人は一定数います。
したがって、各都道府県では職場復帰のためのセミナーや講習会が数多く開催され、支援がしっかりしています。
もちろん、医療は日進月歩の分野。2、3年前には当たり前だったことが通用しないこともあるでしょうし、技術の進歩によって退職した頃よりも覚えることは多くなっているでしょう。
しかし、医療分野は日夜進化するものですから、歯科衛生士として働く以上、勉強はずっとついて回ります。
忘れてしまった勘や立ち回りを思い出すための努力はもちろん必要ですが、復職のためにこれほど支援体制が整っている仕事はなかなかありません。
ワークライフバランスに応じて、復職、離職ができる歯科衛生士は、女性にとって魅力ある仕事なのです。
歯科衛生士の仕事をパートでする選択肢も
歯科衛生士の求人は、正規雇用だけでなくパートも数多く見つけられます。
福利厚生や、昇給、ボーナス面で劣るパートは、避けられがち。
しかし、パートは 都合に合わせて短い時間から働ける 不測の事態でも休める 給与を扶養内に抑えて調整できる という特徴があります。
家庭を優先させたい人は、仕事にかけられる時間はどうしても限られてきます。
そのため、求人を選ぶ基準は平日だけや、日中のみで仕事を終えられるか、と言った給与よりも労働時間を重視する人が多いです。
パートは、労働時間を自分に合わせて調整できます。
しっかり働いて稼ぎたい人にとってはデメリットが多いパートタイムですが、家庭を優先させ、自分のペースで働きたい人にとっては、メリットになるのです。
もちろん、正規雇用のように昇給やボーナスはありませんし、労働時間そのものも短いので、給与面では劣ります。
しかし、子供が小さいうちは行事や突然の体調不良で、欠勤しなければならない日がたびたびあります。
仕方ない事情とは言え、勤務態勢が不規則になったり、突然欠勤されたりするのは、雇う側は良い気分はしません。
厳しいですが、小さな子供の親御さんは、正規雇用の求人を獲得することは至難の業なのが実情です。
その点、パートは時給計算で給与が支払われますし、雇う側、急に欠勤される可能性をある程度覚悟していますので、子供がいることを予め伝えておけば、許容してくれるところが多いです。
さらに、歯科衛生士業務は国家資格が必要のため、パートであっても時給1300円ほどとかなり高額。
子供が生まれたからと言って、歯科衛生士業務からすっぱりと離れるには、勿体ないです。
子供が手を離れたタイミングでフルタイムに働き方を変更させることもできますので、出産をきっかけに退職した人も、まずはパートから再度働き直してはいかがでしょうか。
正規雇用よりもハードルが低いため、自分のペースで歯科衛生士としての勘を取り戻せるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
歯科衛生士の資格は、生活の変化で退職したとしてもなくなるものではありません。
ブランクが長かったとしても、地域ごとに支援体制が整っていて、本人の努力次第で最新の知識を習得して再就職が可能。
出産や育児で働ける時間が短くなると、居づらくなったり、再就職が難しくなったりする職業が多い中、短時間労働のパートとして求人を募集している所も見受けられます。
ワークライフバランスが変化しやすい女性にとって、歯科衛生士はまさにぴったりな仕事だと言えます。
働きたいという気持ちを大事にするなら、職業の選択の1つとして、歯科衛生士を考えてみてはいかがでしょうか。
以上、「歯科衛生士は長く働ける仕事?」でした。