歯科衛生士の便利帖

歯科衛生士についてのちょっとしたアレコレをまとめています。

歯科衛生士の専門学校はいじめがある?

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歯科衛生士の専門学校にはいじめがあるのかどうか。

これから歯科衛生士を目指して、専門学校の門を叩こうと思っている人にとっては、気になる問題です。

 

歯科衛生士の試験の受験資格が改定されて、専門機関での訓練が3年かかるようになりましたから、いじめがあれば通学が難しくなります。

 

専門学校に馴染めなければ、結果として歯科衛生士になるのが難しくなってしまうでしょう。

気になる歯科衛生士の専門学校の雰囲気を紹介します。

 

歯科衛生士の専門学校の雰囲気は?

結論から言うと、歯科衛生士の専門学校ではいじめは殆どありません。

 

と言うのも、歯科衛生士の専門学校は、将来的に資格取得を目標にしている訓練機関です。

ですから、歯科衛生士専門学校に通う人の多くは、「歯科衛生士の国家資格を取得して就職する」という、はっきりした目標を持っています。

 

中学校や高校、通常の専門学校や、大学のように、漠然とした学歴を形成するために入学する人はほとんどいません。

学生の多くが同じ目標を持っているので、集団としても団結しやすく、クラスやグループ内の雰囲気が良くなります。

 

結果、いじめが起こる可能性がぐっと低くなるのです。

 

また、入学して0から、資格取得のために歯や健康に関する知識や技術を、卒業するまでの3年間で身につける必要があるので、授業内容はそれまでほとんど触れることがなかった分野をどんどん勉強しなければなりません。

 

当然ながら、授業内容も予習復習が必要なハードなものとなり、他人をいじめている暇なんてない、という側面もあるでしょう。

ただし、専門学校に通う学生のほとんどが、資格取得のために真剣に授業に取り組んでいます、一般的な学生気分で、居眠りやメークなどの他事をして、態度が悪ければ、授業の雰囲気を悪くし他の学生を苛立たせる可能性があります。

 

結果としてクラスに馴染めなくなりますし、授業にも着いていけず卒業が難しくなるかもしれません。

専門学校の学費も安くありませんから、しっかり勉強するつもりで進学を考えましょう。

歯科衛生士の学校の学費の平均は?

 

いじめが起きやすいのは臨床実習?

専門学校の授業は覚えることが多く、着いていくのが大変、という意味では辛いですが、歯科衛生士の資格を取得する過程でもっとも辛いと感じるのが臨床実習。

臨床実習とは、歯科医院やクリニック等の現場に赴いて、実習を行うことです。

 

もちろん、臨床実習を行う時点では、まだ試験に合格しているわけではないので、学生として学ぶことが目的。

 

学校によって異なりますが、いくつかの現場に赴いて、およそ900時間ほど実習する必要があります。

実習先として受け付けているのは医院は、夜遅くまで営業しているものではないので、夜間部に通う場合もこのタイミングで退職する人が多くなります。

そして、専門学校時代でもっとも辛く、いじめが起きやすいのが臨床実習と言われているのです。

 

そもそも一口に医療の現場と言っても、一般的な地域密着の歯科診療所や、セレブリティな審美歯科クリニックもありますし、スタッフによっても実習生の考え方が異なる場合もあります。

 

例えば、次々に患者が来院する忙しい現場であれば、スタッフとして能力を発揮することを求められることもありますし、逆に実習生ですから、見学を中心に現場の動きを学ぶよう指示されることもあるでしょう。

臨床先の性質や、そこで働くドクターやその他のスタッフの考え方によって、実習生が求められることが変わってくるのです。

 

しかも、臨床実習が終了するまでに、実習生として通う臨床先は一箇所ではありませんから、慣れた頃に次の臨床先に通うことになり、学生自身も気が休まりません。

 

臨床実習に行った先行った先で、求められるように臨機応変に振舞う必要があるのです。

臨床先でドクターたちに求められる振る舞いができないと、うまく馴染めず、いじめられる可能性が高まります。

 

更に、多くのクリニックが少数のスタッフで運営されている場合が多く、アットホームな雰囲気。

馴染めれば天国ですが、馴染めなければ少数のスタッフの大部分に嫌われてあっと言う間に居心地が悪くなり、最悪の場合いじめられてしまいます。

 

慣れない医療の場で、人間関係に気を遣いながら、実習生として学ばなければならないので、歯科衛生士になって働く自信がなくなり、退学を決意してしまう学生もいます。

臨床実習あるある

臨床実習をうまく乗り越えるには

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臨床実習はそもそも辛いもの。

実習をこなさなければ単位が得られず卒業できないのですから、うまく乗り越えることを考えましょう。

馴染めない理由を分析する

臨床実習は、1年にも及びその間にいくつも臨床先が変わります。

もちろん、臨床先によって実習生に求められることが変わりますから、馴染めないことに辛く感じることもあるでしょう。

 

その辛い理由を、1つ1つ考えてみて分析してみましょう。

例えば、技術が追いつかずに苛立たせてしまうなら、帰宅後にイメージトレーニングをしたり、登校日に友人とシュミレーションすれば問題が解決できます。

 

まだ実習生ですから、「仕事でもないのに」と思うかもしれませんが、実習先で問題を分析し馴染めるように努力することは、就職してからも役立つ能力です。

どうしても無理なら諦める

馴染めない理由や辛い理由を分析した結果、どうしようもないことだってあります。

例えば、人間性が合わないというのもそうです。

 

なじめなくて居心地が悪かったとしても、臨床先は一時的に勉強させてもらう場所。

そこで就職しているわけではありませんから、ずっと時期が来れば離れることができます。

「歯科衛生士になるため」と割り切って、決められた期間をこなすのも必要です。

まとめ

いかがでしたか?

 

ここで紹介したテーマがテーマなだけに、怖いと思った方もいるかもしれません。

しかし、歯科衛生士が活躍する歯科医院は、多くが少人数のアットホームな職場環境。

雰囲気が医院によって大きく変わりますから、人によって馴染めるかどうかが大きく変わってきます。

 

自分と相性が良い1箇所の歯科医院を見つけて、そこで就職すればいいだけの話。

臨床先で馴染めなかったり、いじめられたとしても、深刻に考える必要はありません。諦めずに歯科衛生士を目指しましょう。

 

以上、「歯科衛生士の専門学校はいじめがある?」でした。

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