歯科衛生士に男性はいつからなれるようになったの?
歯科衛生士の仕事は、いつから男性に任されるようになったのでしょうか。
清潔な病院で、専門的な技能を生かして働く歯科衛生士は、「自立した女性」のイメージが強いです。
実際にも需要が高く、やりがいがある仕事にも関わらず、女性従事者がほとんど。
これはなんと、男性が歯科衛生士になれなかったのが理由です。
では、歯科衛生士に男性がいつからなれるようになったのでしょうか。
歯科衛生士を男性が目指せるようになったのはいつから?
歯科衛生士、受付、歯科助手と、医師を除くほとんどの歯科スタッフが女性。
「医院長の趣味かしら?」なんて邪推するくらい、歯科医院のスタッフが女性で固められているのは、現在でもよくある光景です。
実は、歯科衛生士に関する法律ができた昭和23年当時では、歯科衛生士は女性がなるものと定められていました。
歯科衛生士が保育士や看護士と同様に、女性のイメージが強いのは、歯科衛生士法の影響が大きいのです。
歯科衛生士法が改正された
男性が歯科衛生士になれるようになったのは、ごく最近。
2002年に、看護婦が看護士、保母さんが保育士と名称を変更するなどによって、男女の職業の垣根を無くそうとする動きがありました。
歯科医師会や厚生労働省が、男性が歯科衛生士になることを認めたのも、男女平等の気運が高まったこのタイミングです。
歯科衛生士を定義する歯科衛生士には、特に「女子」の語句が「者」へ改訂され、男子も同法を適用することが附則で明記されています。
男性歯科衛生士のお給料は?
歯科衛生士の平均給与は、平成年27厚生労働省の調査によると、353万円。
男性歯科衛生士の総数がまだまだ少ないので、この調査には含まれていませんが、歯科衛生士の業務内容は、男女に違いはありません。
男性であろうとも、給与にそれほど差は出てこないでしょう。
結婚を考えており、将来パートナーや子供を1人で養おうと考えている男性にとっては、少し心許ないかもしれません。
しかし、同調査によると歯科衛生士の平均年齢は33歳。
企業に勤めるサラリーマンの平均年齢よりもずっと低いですよね。
これは、歯科衛生士のほとんどが結婚や出産のタイミングで退職するため。
つまり、定年まで何十年も長く一カ所で働いている歯科衛生士は、ごく少数。
勤続年数が少なければ、昇給のタイミングが少ないですから、その分給与が低くなります。
従って結婚や子供の誕生に関わらず、一カ所で長く働きたいと考える男性の歯科衛生士であれば、お給与の環境も変わってくるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?
男性の歯科衛生士の歴史は浅く、人数がまた少ないので、女性にはない苦労話があるかもしれません。
しかし、歯科医院は薬剤や機材を持ち運ぶ場面、男性に担当者して欲しいと感じる患者さんへの対応など、男手が重宝されることはたくさんあります。
女性の職業と諦めずに、歯科衛生士を目指してはいかがでしょうか。
以上、「歯科衛生士に男性はいつからなれるようになったの?」でした。