歯科衛生士の学校って厳しい?
歯科衛生士の学校が厳しいという噂を耳にしたことがありませんか?
歯科衛生士の資格を目指すために多くの人が専門学校に通います。
しかし、多くの人が歯について知識が0の段階から、3年間で専門家として国家試験が合格できるレベルまで知識を身につけなければなりません。
歯科衛生士として働くことを考えているなら、学校がどれくらい厳しいか気になりますよね。
そこで今回は、歯科衛生士の学校がどのような点が厳しいのか紹介していきます。
歯科衛生士の学校は勉強が厳しい?
専門学校と言えば、専門的な知識や技能を短期間で身につけるための学校なので、あまり勉強が得意でなくても入学できて簡単に卒業できるイメージがあります。
しかし歯科衛生士を始めとした医療分野の専門学校は例外。
一般的な専門学校が2年なのに対して、歯科衛生士の学校の通学期間が3年間だということから鑑みても、勉強することが多いのは想像できるでしょう。
患者さんからしても、しっかり勉強して知識や技術が身についた歯科衛生士に担当してもらえた方が安心。
時間割も、全日制であれば9時から16時までしっかり授業が組まれていて、とにかく、入学してから3年後に控える国家試験に受かるレベルまでみっちり勉強することになります。
「専門学校=勉強しなくても卒業できる」というイメージのまま入学すると、厳しいと感じるのは仕方ないことでしょう。
ただし、みんな入学したばかりの頃は歯科衛生士に関する知識は全く持っていないので、スタート地点は同じで、授業も基本的なことからスタートします。
基本と言っても今まで全く触れる機会がなかった授業内容で、予習復習は欠かせません。
3年間ついていけるか不安になって、ドロップアウトしてしまう人も多々いますが、授業の中でどんどん登場する医療系の専門用語を覚えるのに必死になるのは、誰しも同じ。
学校側もそれを分かっていて、定期テストや小テストで何度も確認の機会を与えてくれるので、根気よく予習復習を行えば、授業についていくことは可能です。
さらに、学校によって学習内容が微妙に異なることはありますが、英語や化学の授業もありますから、高校などで学習しておくと勉強の負担が減って、他の授業の予習復習をする余裕が生まれます。
歯科衛生士の学校は臨床が本番!
1年生は、座学メインで歯科衛生士としての基礎知識を身につけますが、学年が上がって2年生からは臨床実習が加わってきます。
臨床実習とは、学校と提携している歯科病院に行ってスタッフとして実習を行うこと。
まだ学生ですからできることは限界がありますが、学習内容を医療の現場で実践することで、歯科衛生士としてスキルを向上させることが狙いです。
1年生でも実習はあるにはありますが、2年生や3年生に比べるとほんの少しの時間ですし、学校の中で授業として行いますから、多少のことは先生や周りがフォローしてくれます。
しかし、臨床実習の場合はそうではありません。
いくら学校と提携していると言っても、お邪魔する場所は患者さんを相手に治療というサービスを提供する病院。
治療に支障が出てはいけないので、実習生であっても厳しい態度をとる病院もあります。
また、臨床実習とは学生の立場で病院へ勉強に行くわけであり、働きにいくわけではないので、バキュームを始めとした、ドクターの補助、清掃、見学など、普通ならアルバイトやパートで時給が出るような内容の業務を、全て「させていただく」という立場で行わなければなりません。
その上、実習生として至らない点があれば怒られます。
ほんの少しなら我慢できるかもしれませんが、臨床実習は合計で9,000時間行うことと定められており、臨床実習先で辛いことあると、その後も長く続く臨床実習に思いをはせて挫折する人が出てくるのです。
まとめ
いかがでしたか?
最近はコンビニよりも歯科医院が増えて、歯科衛生士が不足している状況。
ですから、どの医院も歯科衛生士が不足しているので、就職に強い資格として注目されているのです。
ただ、人の健康に関わる仕事なので、勉強が辛いのは看護師と同様ですし、学校の先生も生徒に意地悪したくて厳しくしているわけではありません。
ドクターとうまく連携できて気にいられるように、患者さんに感謝されるように、歯科衛生士として就職した後に困らないよう授業を行っています。
「みっちり3年間勉強してやるぞ!」くらいの気合を込めて歯科衛生士を目指しましょう。
以上、「歯科衛生士の学校って厳しい?」でした。