歯科衛生士の栄養指導の役割と求人
歯科衛生士の仕事の1つでもある栄養指導。
歯科医院は、既に悪くなった歯を治す場所のイメージが強いですが、栄養バランスの良い食事を心がけることは、口の中の環境を整えるために欠かせません。
口の健康を守るために、栄養指導について学びたいと考える人もいるでしょう。
そこで今回は、歯科衛生士の栄養指導についてまとめてみました。
歯科衛生士が行う栄養指導の役割
虫歯や歯周病には、食生活や歯の磨き方と言った生活習慣が深く影響しています。
人の歯は、1度永久歯になってからは、病気になって抜けてしまったとしても、二度と生え替わりません。
つまり、歯の健康を守るためには、虫歯や歯周病を予防するのがベスト。
歯の病気を未然に防ぐことを目的に、生活習慣の見直しをし、歯によりよいセルフケアや栄養指導を行うことも、歯科衛生士の大事な業務なのです。
栄養指導の内容
栄養指導では、結果がすぐ出るものではないので、歯科診療補助や歯科予防処置よりも地味に感じ、需要視していない人もいるでしょう。
しかし、栄養指導は治療を終えた後の歯を、再び病気にならないように守る役割も担っています。
と言うのも、バランスの取れた食事を食べることは、歯の強度を保つことにも繋がるから。
歯科衛生士の栄養指導では、拒食症や過食症などの摂食障害がないかを確認したうえで、バランスが良い食生活の重要性を説明します。
栄養指導のやりがい
もちろん、実際に栄養面で整った食生活をおくることは、簡単なことではありません。
患者さんにとっては、長年の食生活で培った好物や、生活習慣。
歯の健康のためだとしても、なかなか受け入れてくれないことも多いでしょう。
しかし、食生活の改善は、歯の病気を未然に防ぐことができるうえ、患者さん自身が行える数少ないケアの1つ。
歯科衛生士の栄養指導をもとに、食生活をおくれば、口腔内の環境が改善され、体の中から口腔内の健康を守る効果が期待できます。
バランスの良い食生活は、長期間に渡って患者さんの歯を守ることに繋がるのです。
器具や薬剤を使った診療に比べると地味ながらも、栄養指導は非常に需要な役割を担っていると言えます。
栄養指導に力を入れる求人先
歯科医院と言えば、既にかかってしまった病気を器具を使って診察するイメージが強く、食生活の指導をする印象があまりありません。
口腔内の環境が改善されて、虫歯や歯周病が減れば歯科医院にかかる機会も減り、経営難に陥るような気もします。
お客さんを減らすような栄養指導に力を入れる歯科医院なんてあるかどうか、疑問を持つ人もいるでしょう。
しかし、少し前から始まった8020運動に端を始めとして、歯の健康の重要性が国民に広まってきています。
結果、口腔内のメンテナンスへの意識が高まっており、世間のニーズとして予防歯科が注目されているのです。
こうした感じるのニーズを受けて、栄養指導や予防歯科に力を入れている歯科医院も増えてきています。
栄養指導に積極的な歯科医院の中には、管理栄養士の資格を持っている人を募集していることもあるほどです。
まとめ
いかがでしたか?
栄養指導は体の中から口腔ケアが行えれば、歯の病気の予防効果が期待できる数少ない治療方。
栄養指導の業務経験は、必ず歯科衛生士としてのスキルアップに繋がるでしょう。
歯科医院の数がコンビニより多くなっている現代ですから、自分に合った栄養指導に積極的な歯科医院は見つかるはず。
栄養指導に興味があるなら、思い切って転職を考えてみるのもいいのではないでしょうか。