歯科衛生士の便利帖

歯科衛生士についてのちょっとしたアレコレをまとめています。

歯科衛生士をアメリカで目指すには?やっぱり留学?

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歯科衛生士となってアメリカで働くためには、現地で資格取得しなければなりませんから、多くの場合が留学が必要となります。

アメリカでは、日本よりも歯科衛生士の社会的地位が高く人気の職業。

 

だからこそ、アメリカで暮らすことを目的に、歯科衛生士を選択したり、逆に歯のスペシャリストとして高い技術を身につけるため、渡米を考える人もいるでしょう。

 

今回は歯科衛生士として働くために、留学できるかどうか気になるポイントをまとめてみました。

 

歯科衛生士はアメリカと日本ではどう違う?

アメリカにも日本の歯科衛生士にあたる資格はありますが、外国で活躍するためには、ほとんどの場合、留学が必要になります。

と言うのも、日本を始めとした多くの先進国では、歯科衛生士になるために専門の試験を設けています。

 

アメリカも例外ではなく、歯科衛生士になるために試験がありますが、誰でも受けられるわけではありません。

 

まずは受験資格を得るために、歯についての専門知識を身につけることが必要になってきます。

そもそも、アメリカと日本では、歯科衛生士としてできることが違います。

日本において、歯科衛生士はドクターのアシスタントのイメージが強いですが、アメリカでは予防歯科のプロフェッショナルという立場。

 

州によって多少の違いがありますが、多くの場合、虫歯の診断からレントゲン撮影、治療に至るまで一連の流れを、歯科衛生士1人で行えます。

専門性の高さから、アメリカの歯科衛生士は日本よりも社会的地位が高く、憧れの職業となっています。

 

日本とアメリカでは歯科衛生士に任される仕事の範囲が異なるため、同じ職業名であっても、別物と考えた方がいいでしょう。

 

歯科衛生士をアメリカで目指すためには留学が必要

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アメリカで歯科衛生士を目指すためには、短大などで改めて勉強し直す必要がありますから、多くの場合、留学が必須になってくるでしょう。

 

もちろん、私たち日本人が、外国であるアメリカの学校に行くには簡単ではありません。

まず、歯科衛生士を目指すために、受験資格が得られる短大や専門学校に通うことになりますが、学校に通うために必須なのが学費。

学校に通いながら生活するために必要な学生ビザは、あくまでも学生のための物なので、バイトなどの労働は認められていません。

 

在学期間中の収入が見込めず、前もって学費と生活費を準備しておく必要があります。

結果、まとまった金額が必要になるとため、国内で歯科衛生士として働いてお金を貯めてから、アメリカへの留学が一般的です。

アメリカで歯科衛生士として働ける?

金銭面でのハードルをクリアして、アメリカで歯科衛生士になった後は、働くためのビザが必要になってきます。

ただし、アメリカでの就労ビザを取得するためには、「4年制大学卒業が必要な専門的な職業」が条件。

 

短大卒業で資格が取得できる歯科衛生士では、条件に当てはまらず就労ビザを取れません。

留学から就職まで、次々とハードルが待ち構えているのが実状です。

アメリカで日本人が苦労するのは当たり前

しかし、働くのに苦労するのは歯科衛生士に限った話ではありません。

何せ、外国で収入を得て暮らそうと言うのですから、苦労や課題があって当たり前。

日本だって、外国の人が働くには何かと苦労が付きまといます。

 

ただし、アメリカでは近年、予防歯科の重要性が認知されています。

健康な人でも医院にかかる人が増えている背景があり、歯科衛生士は注目の職業。

 

門戸が狭いのはどの職業でも共通ですが、歯科衛生士に限ってはかなり優遇されていると言えるでしょう。

アメリカで歯科衛生士になるメリット

アメリカという国そのものが、歯の健康に力を入れています。

アメリカで働くことが目的でなくても、歯科衛生士としてキャリアアップするために留学するというのも一つの選択肢です。

 

と言うのも、日本の歯科衛生士はドクターのアシスタントの意味合いが強く、ほとんどが個人医院の専属スタッフ。

 

個人医院が職場のため、昇給もある程度で頭打ちになります。

バリバリと働いて高所得を目指すには、日本の国家試験を合格しただけの普通の歯科衛生士では難しいのです。

 

しかしながら、アメリへ留学した歯科衛生士では、少し話が違ってきます。

州にもよりますが、虫歯の診断から治療までを引き受けることを前提としており、アメリカの歯科衛生士の勉強はハイレベル。

 

アメリカの歯科助手ですら、日本の歯科衛生士レベルの知識を持っているという話もあるほどです。

 

ですから、アメリカへ留学したことが歯科衛生士にとってはある意味キャリアとなります。

セミナー講師に招かれたり、複数の医院と契約してフリーランスの歯科衛生士となることも夢ではありません。

 

アメリカで暮らすにはまた別の工夫が必要ですが、優れた歯科衛生士になるために、アメリカへ留学することはキャリアアップとして有効です。

まとめ

いかがでしたか?

もちろん、アメリカで歯科衛生士を目指すには授業を理解するために、高い英語力が必要です。

日本人の留学を受け入れている学校の中には、トイフルのスコアや英語の試験を条件に設けている所もあります。

 

アメリカで歯科衛生士を目指している場合には、まず手始めとして英語の勉強からスタートしてみるのもいいでしょう。

いずれにせよ、歯科医療の先進国であるアメリカを目指すには、日本でしっかり技術や知識を磨くことが求められます。

 

以上、「歯科衛生士をアメリカで目指すには?やっぱり留学?」でした。

日本で歯科衛生士は長く働ける?