歯科衛生士の便利帖

歯科衛生士についてのちょっとしたアレコレをまとめています。

歯科衛生士の仕事をずる休みしたいときには

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歯科衛生士は、患者の歯に直接触れる責任重大の仕事です。

国家資格であることも手伝って仕事への意識が総じて高い傾向もありますが、それでもなんの理由もなく休みたいときだってあるはず。

 

世間ではそれをずる休みと言うでしょう。

しかし、それは誰でも頭をもたげる気持ち。

欠勤の連絡は遅くなればなるほど職場へ迷惑がかかります。

 

どうしても休みたいときは、職場への負担を最小限にするため、早めに、かつ角が立たないように、自然に連絡をするのが、ある意味では社会人の嗜み。

そこで歯科衛生士のためのずる休みについて、まとめてみました。

 

歯科衛生士も仕事ができる人ほどうまくずる休みしている?

体調不良や、突破的なアクシデントなど、致し方ない理由もないのにどうしても職場へ足が向かない。

職場の他のスタッフたちの顔が浮かんで、「自分は怠け者なのか」と、自己嫌悪に陥る人もいるでしょう。

 

しかし、学生が終わってから60~65歳までの長い社会人生活が待っています。

心身の疲労で、仕事への意欲が下がったのなら、その翌日から働き始めるためにも、休養をとることは必要なこと。

誰だって、これからの長い社会人生活を乗り切るために、そのタイミングは不意に訪れるのです。

 

職場に足が向かない原因である心身の疲労が、医療機関での診察を受けなければならないような深刻な状態であれば、正直に伝えて構いません。

何らかの病気であれば、ある程度の期間の休養が必要となるのが当然のこととして、スタッフも受け入れてくれるでしょう。

 

しかし、気分転換や、モチベーションの低下など、その日1日だけの問題であれば、周りが納得するような何らかの理由を用意しなければなりません。

大切なのは、ずる休みすることそのものよりも、突破的に休むことをどうやって職場へ伝えるかということなのです。

伝え方が悪ければ、その内容が疑われたり、本当であってもスタッフに反感を持たれる原因になります。

 

歯科診療所はスタッフの数が少ない分、人間関係が非常に重要。

休む際にちょっとした配慮が足りないために、スタッフからの信頼を失えば、最悪の場合退職にまで事態が発展し兼ねません。

うまい理由が思いつかないからと言って、無断欠勤なんて言語道断です。

 

歯科衛生士に限らず、どんな仕事でも予定外に休めば、他のスタッフがカバーしなければなりません。

大なり小なり職場へは迷惑がかかりますから、日頃よりも慎重な対応が求められます。

 

ずる休みの理由は?

最もばれにくいのが、親戚のトラブル。

「子供が熱を出して病院に行かなければならない」というのがその代表例です。

子育ての経験がある人は、子供がいかに体調を崩しやすいかを理解していますし、そうでなくても「子供のことだから」と職場全体の理解は得やすいでしょう。

 

しかし、子供を理由にして休むには、まず子供と暮らしていなければならないので、誰でも使えるわけではありません。

同じような理由で「母親(父親でも可)が体調を崩して病院へ付き添う」というのもありますが、ご両親は立派な大人です。

 

よほど高齢でなければ「そこまでする必要がある?」と思われて、共感は得られにくいでしょう。

体調不良が無難?

やはり、無難なのが自分自身の体調不良による欠勤。

ただ、体調不良と言ってもその症状は風邪から月経、腹痛、頭痛までさまざまです。

月経

月経による休みは、企業によって認めている所もあり、納得されやすいようにも感じますが、歯科診療所は女性の世界。

月経を理由に全スタッフが休んでいては診療所が回らない現実問題もあり、なかなか認められません。

人によって症状の幅も大きいので、同性でも理解しにくいので、歯科衛生士に限っては理由にしない方が懸命です。

頭痛や腹痛など、体の痛み

頭痛や腹痛も人によって動けないほど痛むこともありますが、深刻さが伝わらない場合が多いです。

腹痛や頭痛を理由にする場合は「トイレから出れない」「病院に検査に行く」など、具体的に説明できるようにしましょう。

風邪

風邪は誰しも経験する病気ですから、辛さが分かりやすく納得されやすい理由です。

しかしだからこそ、曖昧な説明では疑われ不信感を抱かれます。

熱が何度あり、どう辛いのかをしっかり伝えられるようにしてください。

 

もちろん、体調が悪いのですから弱々しく頼りなさそうに伝えましょう。

具体的に辛さを伝えたい気持ちが先走って、ハキハキと説明してはいけません。

それから、風邪は日頃の体調管理能力を問題にされやすいので、「自己管理ができず申し訳ございません」と謝罪を添えると良いでしょう。

ずる休み後のフォローを大切に

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本来休むはずじゃない日に欠勤するということは、その穴を他のスタッフが埋めることを意味します。

もともと休みだった人が急遽、代理として出勤となることもあるでしょうし、人数に余裕がなければ他が残業などでさらに働くことで、1人いない穴を埋めることになるでしょう。

 

どちらにせよ、突然の欠勤は他のスタッフの負担を増やすことになるのです。

もちろん、どんな理由でも職場へ足が向かなかったのなら、休むことを心身が必要としていたということ。

その点においてはずる休みとは言わないでしょう。

 

しかし、自分が休んだ穴を他のスタッフがカバーしてくれたことを理解し、感謝を示すことで、職場での印象が良くなります。

休んだときにカバーしてくれたスタッフだけでいいので、一言「ありがとうこざいました」と感謝を伝えましょう。

自分の仕事じゃくても、他のスタッフの手伝いをすることで挽回にもなります。

 

それがずる休みであろうとなかろうと、仕事を休むことは他のスタッフの迷惑になることを忘れずに、感謝の気持ちとフォローを心がければ、「困ったときはお互い様」となり、お互いに気持ちよく衛生士業務をこなせます。

ただ怠けたいだけじゃないかも

ブルーマンデーや、サザエさん症候群と呼ばれる精神の変化から解るように、ゆっくり過ごした日曜日が終わり、いざ仕事が始まる月曜日は、特に仕事に問題がなくとも急に腰が重くなります。

65歳までの長い社会人生活を思えば、どうしても気が乗らない日もたまにはあるでしょう。

 

しかし、問題はその頻度。

そもそも、ずる休みとは社会的に見れば批判されることですから、特に体調が悪くもなく、切迫した事態でもないのに仕事を休みたいと感じれば、罪悪感に駆られて自分の本心に気づけないこともあります。

 

毎週毎週、ずる休みしようかどうか真剣に悩むくらい、仕事にネガティブな気持ちを抱いているなら、それは心からのSOSと捉えてください。

はっきり言って人間関係か、仕事内容のいずれか、もしくは両方が合っていない可能性があります。

 

歯科衛生士の仕事は人の歯の健康を守る仕事ですから、もちろんミスは許されません。

更に、小さな歯への処置と言うことで手先の器用さと正確さも求められ、やりがいがある反面、プレッシャーが重くのしかかります。

 

また、スタッフ同士の人間関係が重要で、相性が悪ければ職場に馴染めずストレスの原因になります。

仕事を充実させでやりがいを得るには、心身の健康が前提で、ストレスを溜め込むなんて以ての外。

まずは、休日を利用して趣味に没頭したり、ゆったり過ごしたりして心身のリフレッシュに努めましょう。

 

心身の状態を整えることが、月曜日の仕事へのモチベーションに繋がります。

歯科衛生士に向いてないかも?と悩む人へ

それでもずる休みしたい場合は?

休日にリフレッシュしてすっきりしたはずなのに、仕事が近づくとどんどん気が重くなる。

ずる休みしたい気持ちが変わらず抑えられなければ、職場が合っていないかもしれません。

 

転職を視野に入れましょう。

歯科衛生士は、その業務内容上、作業の正確さとスピードが求められます。

テキパキしてないし、不器用だし向いていない、と歯科衛生士の適性そのものに疑問を抱く人もいるかもしれません。

 

しかし、今歯科衛生士の仕事に就いている、ということは、少なくとも国家資格を合格できるレベルではあるということ。

せっかく頑張って取得した国家資格を活かさないのはもったいないですし、国家資格はあくまでもその職業に就けることの証明なので、いきなり失敗なく、全ての処置がこなせるわけではありません。

 

同じ歯科診療所でも、院長や他のスタッフの方針によってやり方はさまざま。

今の職場ではうまくいかなくても、違うところでは「今までのは何だったの?」というくらいすんなりできるようになったり、仕事に前向きな姿勢で取り組めるようになったりすることだってあります。

それだけ、職場の人間関係や環境はパフォーマンスに大きな影響を与えるのです。

 

頻繁にずる休みしたい気持ちが頭をもたげるなら、「職場が嫌なのか」「働くのが嫌なのか」自分の気持ちを振り返ってみましょう。

新たな職場でスタートすることで、仕事への考え方や気持ちが変化するかもしれません。

歯科衛生士の仕事を辞める前に考えること

まとめ

 いかがでしたか?

日本人は真面目で勤勉ですから、スケジュール通りに仕事をこなすのが当たり前という風潮があります。

ですから、特別な理由なく休むと怠け者のレッテルが貼られ、その裏に隠れている本心が見過ごされがち。

 

仕事に対してネガティブな気持ちが止まらなくなるのは、ストレスの証。

自分を責める前に、少し休憩しながら働き方を見直してみてはいかがでしょうか。

以上、「歯科衛生士がずる休みしたいときには」でした。

自分に合った職場を見つけるには?