歯科衛生士が主役?デンタルエステとは
歯科衛生士の活躍の場として、デンタルエステが注目されています。
最近、口腔ケアはQOLにも関わるテーマと認識されており、歯の健康の意識が高まっています。
昔に比べて虫歯になる人が減り、治療だけでは歯科医院の経営は厳しいのが現状。
その中で、新たな顧客獲得のため、デンタルエステを売りにしている歯科医院が増えているのです。
そこで、歯科衛生士の新たな求人先となりつつあるデンタルエステをまとめてみました。
多くの歯科衛生士が活躍するデンタルエステとは
デンタルエステには厳密な定義がありません。
ですから、歯科医院がそれぞれデンタルエステの看板を掲げて、独自のメニューやサービスを展開しているのが実情です。
口の中を美しくするデンタルエステ
エステと言えば、美容のために体や顔を美しく整えるサービスを連想しますので、デンタルエステも歯や舌、唇の口に関する部位を美しく磨き上げる施術に対して使われています。
必ずしも虫歯や歯周病などの口腔の健康トラブルの改善でなく、口周りの美化が目的な点で、審美歯科や、ホワイトニングに力を入れている歯科医院との差はあまりないと言えるでしょう。
ただ、デンタルエステの呼び名のもと施術を行う場合、歯科医師よりも歯科衛生士が中心となって、ホワイトニングなど削らずに歯や口周りを整えるような内容が多いのが特徴です。
デンタルエステの具体的な内容は?
- 歯石除去
- 歯のヤニ除去
- 舌のクリーニング
- 歯茎の黒ずみの除去
- 唇パック
歯科医院は虫歯になどの歯の関する健康トラブルを治療病院。
したがってデンタルエステも歯に限られるような気もしますが、唇や舌まで整えられます。
舌も食生活や喫煙の状況で、歯と同様に色が悪くなることがよくあります。
舌を磨き上げることで、見た目の向上のほか、口臭予防にも効果が期待できるでしょう。
もちろん、サービス受ける顧客のニーズによって施術内容は調整されますが、健康トラブルでなくとも、口腔環境全体を美しく整えられるのが、デンタルエステなのです。
デンタルエステは歯科衛生士採用に積極的?
デンタルエステでは、歯科衛生士が中心となって施術を行うケースが多く、全体として採用に積極的な動きがあります。
デンタルエステの求人の魅力
デンタルエステは性質上、保険外の施術によって、地域密着の歯科医院に比べて客単価が高額なため、診療スケジュールにゆとりができ、顧客を丁寧に担当できます。
歯科医師のアシスタントではなく、自分が中心となって施術を行うやりがいと、ゆとりを持って顧客と向き合える環境で、歯科衛生士にも注目の職場です。
デンタルエステならではのプレッシャーも
脱毛サロンや肌を整えると言った、美容を目的にしたエステサロンでは、エステティシャン1人1人に物品や施術報酬のノルマが課せられることが多い、というのは有名な話です。
デンタルエステも、歯科衛生士に対してノルマがあり、顧客に対して営業が必要が歯科医院もあります。
また、治療よりもデンタルエステに力を注いでいる医院であれば、客単価が高額になる反面、客層が裕福なハイソサエティな人が多くなります。
施術以外にも、彼らと親しくなるために、ハイレベルなトーク力も必要になるでしょう。
従来の歯科医院には馴染みが薄い営業やノルマに対応できなかったり、知的な会話を展開できない人には、デンタルエステは苦痛な職場となるかもしれません。
ただ、営業成績が良ければ給与や賞与に反映されるので、しっかり働いてしっかり稼ぎたい人にはぴったりだと言えます。
まとめ
社会的に歯科衛生士が不足していると言っても、人気の職場には人は集中するものですから、就職が難しくなっている医院もあります。
求人はタイミングですが、焦らず自分に合った歯科医院を見つけることの方が肝心。
自分自身が主体的に患者さんと向き合いたい人は、就職先の候補としてデンタルエステを考えてみてもいいかもしれません。
以上、「歯科衛生士が主役?デンタルエステとは」でした。