歯科衛生士を辞める!職場への言い方は?
歯科衛生士にとって、新たな環境での仕事はわくわくしますが、同時に今までの職場へ辞める意志を伝えるという、気が重くなる手続きがあります。
もう辞めるから関係ない、と割り切れてしまえばいいのですが、なかなかそうは行きません。
退職だからと言って失礼な振る舞いをすれば、反感を買い人間関係に悪影響が出ます。
お互いに衝突することなく、円満に辞めるためには、どのような言い方をすればいいのでしょうか。
歯科衛生士を辞めるには、丁寧な言い方を
法律では、「労働者は2週間前に申告すれば職場を辞めることができる」とされています。
しかし、現実にはこれがどの職場にも当てはまるわけではありません。
1ヶ月から2ヶ月ほど前から辞めることを伝えなければ退職ができない、となっていたり、働き始めて数年間は辞められないという雇用契約を結んでいることもあります。
しっかりと期間に余裕を持って退職を願い出ていたとしても、職場が人手不足であれば、ドクターはあの手この手で引き止めてくるでしょう。
地域に根ざした個人医院は、規模が小さいのでスタッフの人数に余裕がなく、すんなりと辞められない傾向が強まります。
繁忙期であれば、相手にすらされないかもしれません。
法律に照らし合わせて考えれば、雇用条件が法に触れている可能性がありますが、労働者の権利を主張して、ムリヤリ退職するのは後々のトラブルの元凶となります。
歯科のコミュニティは意外と狭いもの。勉強会やセミナーなどでドクター同士、顔を合わせる機会が多いのです。
商売敵であろうとも同じ地域ではドクター間でさまざまな情報を共有しています。
したがって、ドクターの方が間違っていたとしても、退職で揉めれば「問題がある歯科衛生士」として評判に傷が付きかねません。
キャリアにも悪影響となるでしょう。
遠方に引っ越す、歯科衛生士そのものを辞める、ということでなければ多少譲歩することになっても、揉め事を起こさず辞めるのが大切です。
もしも次の職場で、「できるだけ早く働き始めること」で話がまとまっている場合は、「ご迷惑をおかけしますが、できれば早めに退職させていただけないでしょうか」と、丁寧にお願いするように心がけましょう。
歯科衛生士を辞める言い方を具体的に
では、具体的に辞めるときの報告の手順を紹介します。
退職はデリケートな問題なので、神経を研ぎ澄ませて周りへの配慮が必要です。
辞めるのを伝えるのは上司から
職場環境に不満があって辞める場合、愚痴のような形で同僚に口走ってしまうことがあります。
もちろん、誰しも少なからず不満は抱えているものですから、具体的に行動を起こさず「辞めたい」などと、願望のみを口にするのであればよくあること。
愚痴の範囲として、同僚や同じ職場の仲間も聞き流してくれるでしょう。
しかし、具体的に退職に向かって動き始めたことは、口にしない方が無難。
相談という段階も含めて、辞めることはまず上司に伝えましょう。
個人医院であれば、院長があてはまります。
同僚や他の仲間に先に話して噂になった場合、本人よりも先に他の人の口耳に入れば、先方も不快になります。
円満な退職のためにも、伝える順番には配慮してください。
理由は正直に言う?
次に、最も神経を使う辞める理由。
人間関係、給料、労働時間など、多くの人が辞める理由として、職場の不満があります。
辞めるからと、それまでの恨みつらみを言いたくもなりますが、最後だからこそぐっと堪えてください。
もちろん、結婚、出産、引っ越しなど生活環境の変化であれば、正直に話しても構いませんが、不満が伴うネガティブな理由であれば、伏せて辞めることを伝えましょう。
理由を尋ねられても、「一身上の都合です」と答えるようにします。
それだけで、先方も察してくれますので、通常はそれ以上追求はしてきません。
合わせて「○月○日までに退職させていただけないでしょうか」と伝えられれば、具体的な期限が決まり、スムーズに辞められます。
まとめ
いかがでしたか?
辞めることを先方へ伝えたからと言って、翌日から来なくていいとなるわけではありません。
それは、あなたが職場で必要とされている何よりの証。
あなたの技術を信頼して、歯を任せてくれていた患者さんも多いはず。
退職の際だからこそ現場で働くスタッフや、患者さんへの負担を最小限にし、しっかりと気配りを怠らないのが社会人のマナーです。
新たな門出で歯科衛生士としてより輝くためにも、お互い気持ちの良い形での別れを心がけましょう。
以上、「歯科衛生士を辞める!職場への言い方は?」でした。