歯科衛生士の面接に続けて落ちる、受からない状況を打破するには
歯科衛生士は人手不足とされていますが、実際に面接を受けてみると何度も続けて落ちる、受からない状況で悩む人は多いもの。
多くの歯科医院では履歴書などの書類よりも、直接本人の人柄が垣間見える、面接を重視する傾向があります。
面接が苦手で連続して落ちる状況を改善するには、面接官に良い印象を与えなければなりません。
就職活動に行き詰まって受からない、と思い悩んでる人の参考になれば幸いです。
歯科衛生士の面接に落ちる傾向がある人の特徴
歯科衛生士とは、ドクターと共に歯の病気を治療し予防する専門職。
人手不足で他の職業よりも採用されやすいとは言え、面接がうまくいかなくては、せっかく書類選考に通っても採用に至ることはありません。
書類選考はいつも通るのに、面接で落ちやすい人の特徴をまとめてみました。
笑顔が弱く、暗い印象になる
面接で陥りがちな失敗が、緊張のあまり笑顔が少なくなること。
面接はほんの10分前後の会話で、採用かどうかが決まるものなので、どうしても緊張します。
面接官のドクターとは初対面と言うこともあり、表情が堅くなったり、口数が減ったりしがちにもなるでしょう。
しかし、歯科衛生士は受付を始め、患者さんとの会話する場面が多くあり、コミュニケーション能力を重要視しているドクターも少なくありません。
したがって、いくら緊張しやすい面接中であっても、表情が薄く口数が少ない歯科衛生士は採用されにくいのです。
質問からやる気が感じられない
雇われる立場の人間からすると、ぶっちゃけ気になるのは、お給料や労働時間、社会保険の具体的な労働環境と職場の人間関係。
特に、職場の人間関係は、退職理由としてもよくある問題なので、気になって直接スタッフに質問してしまう人がいても仕方ないでしょう。
しかし、当たり前ですが労働条件に関する質問ばかりでは、働く意欲が感じられず、悪印象。
ドクター以外のスタッフにこっそり質問したとしても、いずれは耳に入ってしまうので、避けた方が良いでしょう。
服装が面接に相応しくない
歯科衛生士は職場でスーツを必要としない仕事なので、面接でもカジュアルめな服装で臨みがち。
体型が変わって、学生時代に着ていたスーツが着られなくなる場合もありますし、面接のためだけに用意するのは、抵抗があるのも頷けます。
しかし、面接のマナーとして、できればビシッとスーツで決めた方が印象がよくなります。
ただ一度のためにスーツを購入しろとは言いませんが、襟つきのシャツに折り目がきちんとついたパンツや、膝丈のタイトスカートと、きっちりとした服装をするだけでもがらりと印象が変わります。
きちんとした服装は相手側への敬意の表れ。
いくらカジュアルな服装しかなかったとしても、Tシャツとジーンズは絶対に止めましょう。
医院の場所を事前確認しない
求人を出している医院をネットの地図で確認して、場所がわかった気になるのは危険な考え。
最近は、地図アプリが優秀で所要時間から道順まですぐに調べられます。
しかし、当日必ずしも検索結果通りにいくわけではありません。
慣れない電車やバスであれば、乗り降りにもたつく可能性もありますし、車で向かう場合も、道路が混み合っていれば予定した所要時間より時間がかかることがあります。
地図で調べただけであれば細かな場所まで事前に正確に把握するのは難しく、時間通りにいかないのはよくあることですが、だからと言って面接の時間に遅れていい理由にはなりません。
事前に実際に求人のクリニックに足を運んで、場所を確認したり、当日早めにむかったりして、遅刻しないように対策しましょう。
また、万が一に備えて医院の連絡先を控えておくのも大切です。
面接に受からない状況を改善!内定をもらって選ぶ立場を
人気を集め始めているとは言え、まだまだ有効求人倍率が高く、採用されやすい歯科衛生士。
どこでも良ければ、それほど苦労しなくても職場を決められるでしょう。
しかし、給与が高かったり、福利厚生が整っていたり、通いやすかったりなど、魅力的な職場は募集が多く採用されにくい状況です。
面接で自分の魅力を相手に伝えて、希望の就職先を目指しましょう。
意欲を伝える
求人を出している医院では、面接で「長期間働いてくれるか」「自分の医院で役に立ってくれるか」ということを見極めようとしています。
歯科衛生士の資格は必要ですが、必ずしも高度なスキルは必須ではないのです。
長く勤務していく中で、医院が必要とする技術を磨いてもらおうと考え、最近では歯科衛生士の研修に熱心なドクターも増えています。
目を惹くようなキャリアがなくても長く働きたい、頑張りたいという意欲が伝わると採用の可能性はぐっと高まります。
ですから、「ご縁があった場合には、長く働いてお役に立ちたいと考えています」などと、該当医院で働く意欲を直接伝えるようにしましょう。
そして、面接の間に「採用されたら就職活動はどうするか」という質問がよくされます。
誰だって第2候補や第3候補なんて言われるのは気分が悪いもの。
就職活動がそういうものだと先方も分かってはいても、他に働きたい医院があると伝えられるのは、不快ですし、「採用を出しても断られるのでは?」と思われます。
採用を頂いた場合はこちらで働きたいと、即座に就職活動を終了する旨を伝えましょう。
面接中にその医院で働きたいと思った場合は、聞かれなくとも同様に伝えるようにします。
意欲が高いとみなされて、採用の可能性が高まります。
声を張ってはきはき喋る
話し方は、その人の印象を左右するもの。
声が小さかったりぼそぼそ喋ると、それだけで暗い印象を持たれやすくなります。
人と接する機会が多い歯科医院では、話し方が暗いのは致命的です。
明るいトーンではきはきと喋るようにしましょう。
それから、注意したいのが、語尾をビシッと止めること。
「~じゃないですかぁ」「~ですぅ」など、語尾を伸ばす喋り方は柔らかくフレンドリーに受け取られますが、面接では間延びした、だらしない印象を抱かれかねません。
面接中の受け答えは、語尾を短くするよう意識しましょう。
前もって少し練習しておくと、コツが掴めて面接中に失敗し辛いです。
髪色に合った就職先を選ぼう
面接に行くときに悩むのが、髪の色。
金髪や明る過ぎる色がダメなのは判りますが、茶色程度の落ち着い色合いはどうしようか悩む人も多いでしょう。
意外と知られていませんが、スタッフの髪には院長の考え方が表れています。
スタッフが黒髪ばかりの医院は真面目できびきびする人が多い雰囲気でしょうし、明るい髪色が多い所では、フランクでスタッフ同士の人間関係を重視する傾向が強いでしょう。
ファッションはその人の人間性を映し出す鏡です。
面接だからと無理してトーンを暗くすると、万が一それで採用されても、段々ヘアカラーが落ちてきたときに、院長に「騙された」という印象が抱かれ、働きにくくなります。
極端に明るい髪は論外ですが、無理に染め直さずに同じような髪のトーンのスタッフがいる医院に面接に行けば、自分に合った職場に恵まれるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
書類選考には通るのに、面接で何度も落ちると自信がなくなります。
しかし、どこか一カ所だけ見つかれば良いのですから、焦る必要はありません。
歯科衛生士はまだまだ不足していますから、専用の求人サイトに登録すれば、一般の求人サイトには出していない医院も発見でき、就職活動をより充実したものにできます。
自分と相性が良い職場選びにも役立つはずです。
以上、「歯科衛生士の面接に続けて落ちる、受からない状況を打破するには」でした。