歯科衛生士の専門学校は落ちることもある?落ちたらどうする?
歯科衛生士になるために専門学校を受験を決意しても、落ちたらどうしようと言う心配が頭をよぎります。
一方で、入試が簡単なイメージがあり、落ちることもあるという噂すら耳にしない人もいるでしょう。
しかし、落ちたらどうするかということも、万が一に備えて考えておくことは重要。
そこで、今回は歯科衛生士の専門学校の入試状況を考えてみましょう。
歯科衛生士の専門学校が落ちることもある?
歯科衛生士は、指定の機関で3年間教育を受けてようやく受験資格が得られます。
つまり、医療事務や介護職員初任者研修のように、通信教育で目指せる職業ではありません。
どの資格が難しいか、簡単かの判断ははっきりと下せるものではありませんが、学校に通うことが必須な分、歯科衛生士のハードルは高いと考えられます。
とは言え、歯科衛生士の受験資格は、専門学校の卒業で獲得できます。
「専門学校=勉強が苦手でも入れる」という広い世間のイメージから、歯科衛生士の専門学校の入試も落ちない、と侮っている人も多いのです。
入試に勉強は必要ない?
専門学校は、専門的な技術や知識を身につける高等教育機関。
国語、数学、歴史等のいわゆる五教科の勉強とは全く違う分野を学習することになるので、専門学校の入試は論文や面接を重要視する傾向があります。
さらに、少子化の影響で、学校も新入生獲得に苦戦していますから、学術試験が技術の点数に満たなくとも、合格させることもあり、結果として専門学校は落ちないなんて噂がまことしやかに囁かれるようになったのです。
歯科衛生士の専門学校は面接重視?
ただし、歯科衛生士を始めとした医療系は少し状況が違います。
と言うのも、多くの医療系の専門学校は、資格を取得し将来その職業に就いて働くことを目的にしています。
歯科衛生士は清潔に管理されたクリニックで、専門技能を活かしてバリバリ働く華やかな仕事、という印象がありますが、人の歯を守る責任が重い仕事。
少しのミスも許されませんし、日進月歩の医療技術に着いていくため、常に勉強が求められます。
医院も歯科衛生士の指導に力を入れる所が増えていますから、学生の頃よりも勉強の量が増えるかもしれません。
資格を取得して、就職してからがスタートと言える職業でしょう。
ですから、在学中には頭に入れなければならない知識、身につけなければならない技術を叩き込まれます。
入試が簡単だとしても、入ってからが大変なわけです。
そのため、面接や論文を侮ったり、消極的な態度で臨むと、「歯科衛生士には向いていない」と判断されて、落ちることもあると考えられます。
歯科衛生士の専門学校に落ちたらどうする?
歯科衛生士の専門学校を入試する場合は、学歴よりもどちらかと言うと、具体的に将来のビジョンを目指す人が多いでしょう。
万が一志望校に落ちたら、どのような行動ができるか考えてみる必要があります。
就職する
仕事は歯科衛生士だけではありません。
伝統技術や、料理人など長年の技術や感覚が必要な職業は必ずしも学歴が必要ではありません。
専門学校に進学するよりも、職人に弟子入りして早い段階から働き始めるのもいいでしょう。
再試験を受ける
4月から入学する学校は1箇所しか決められませんが、そこに合格するための受験方法は1つではありません。
今は学生の獲得のため、AO入試、推薦、一般入試など、各学校がバラエティに富んだ受験方法を設けています。
特に、一般入試は1度だけでなく、滑り止めや落ちた人にも対応できるよう、時期を分けて複数回設けられている学校が多くなっています。
時期によっては、1度落ちてもリトライできるのです。
その専門学校にどうしても入学したいなら、1度で諦めずに次の入試を申し込んで再チャレンジしましょう。
違う専門学校を受ける
一口に歯科衛生士の専門学校と言っても、その受験方法や倍率はさまざま。
学校によって入試の難易度が変わりますが、卒業すれば国家試験の受験資格が得られるのは同様です。
ですから、試験に落ちたとしても、歯科衛生士を目指すのが変わらないなら、他の専門学校だって目指せます。
学校はあくまでも、歯科衛生士になるための手段なのですから、あらためて自分に合うところはどこか、考えてみるのも良いと思います。
自分がやりたいことかを考え直す
入学当初、学生たちは歯に関しての知識はほとんど持っていません。
それを3年後の卒業時期には、国家試験に合格できるだけの技能を身につけることになるので、在学期間は厳しい授業や実習の連続。
授業に追いつかない場合は、テストで点数が取れず追試を受けることになります。
専門学校は、追試1つごとにお金がかかりますし、再試験までの猶予もそれほどありません。
1つか2つならともかく、授業がほとんど理解できず、追試がたくさんになってしまった場合は、単位を落とす危険性すら出てくるでしょう。
勉強が苦手でも、「何が何でも歯科衛生士になりたい」と言う、熱意や、やる気があればこなせると思います。
しかし、「なんとなく」「就職に強いから」など、意欲が低かったり、歯科衛生士の良い面にしか目意向かない状態のまま入学すれば、勉強に身が入らないまま単位を落として卒業できず、退学の可能性もあります。
実際、学校によっては試験や実習のたびに退学者がちらほら出てくるそう。
無理して滑りこんでも、卒業が難しければ意味ありません。
志望校に落ちたらのなら、本当に歯科衛生士になりたいのか、今一度自分を見つめ直す機会でもあります。
歯科衛生士への熱意がそれほどでもなく、特になりたいものがあやふやならば、将来を見つめ直す猶予期間として、大学へ進学するのだって選択の1つですし、就職に強い資格だって、歯科衛生士だけではありません。
後悔のないような学校選びをしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
面接や書類重視なら、真面目に学校に通っていれば、入試は何の心配もないと考える人もいるでしょう。
しかし、伝統があったり、資格の合格率が高かったりして、人気を集めている学校は、学力試験にも力を入れています。
特に歯科衛生士は、近年注目が集まっていることもあり、入試の難易度が高くなる学校は、今後増えていくことでしょう。
専門学校だからと侮らず、入試対策は万全に行ってください。
万が一志望校に落ちたときのことも考えて、滑り止めも考えておくといいでしょう。
以上、「 歯科衛生士の専門学校は落ちることもある?落ちたらどうする? 」でした。