歯科衛生士に向いてない!辞めたい人へのアドバイス
歯科衛生士に限らず、誰でも仕事が思うようにいかず、向いてないと思って辞めたいと感じる時期があります。
特に、歯科衛生士は学校で歯に関する知識や技術を習得したうえ、仕事をこなすために国家資格を合格しなければなりません。
学費もかかっていますから、向いてないと感じたからと言って、いきなり辞めるのは躊躇われます。
しかし、強く辞めたいと思っている仕事に長く就いていることはできません。
心身ともに、健康を損なう可能性があります。
まずは、自分が本当に歯科衛生士という仕事に向いてないのかどうかを、考えてみましょう。
自分の仕事をよく見つめ直すことで、なぜ「辞めたい」と思ったのかがはっきり見えてきます。
歯科衛生士に本当に向いてないのか?
今更言うことでもありませんが、歯科衛生士は国家資格。
専門学校などの養成機関で3年間以上、歯に関する技能を学び、国家資格に合格してようやく歯科衛生士の仕事に就くことができます。
新卒者や、歯科衛生士としてのキャリアが少なくとも、歯のスペシャリストとしての技能を習得しているプライドがあります。
しかし、歯科衛生士の資格は衛生士業務がプロとして、できるようになるだけ。
高いスキルレベルを認定したものではありません。
そのため、いざ就職しても、思うように立ち回れず歯がゆい思いをしたり、ベテランの歯科衛生士と自分を比べたりしてしまい、理想と現実の乖離に自信がなくなってしまうのです。
歯科衛生士に求められる能力
歯科衛生士は、
- 気配り
- コミュニケーション能力
- 清潔感
- きびきび動けること
- 細かい作業が得意なこと
などさまざまな能力が必要とされます。
ですが、さまざまな状況に備えて、適性や能力が求められるのはどんな職業でも同様ですし、全ての能力を完璧に持ち合わせている人はいません。
歯科衛生士の学校でも、不器用でも仕事をこなせると説明しているところもありますから、能力があるかないかは、あまり気にしなくてもいいでしょう。
うまく仕事をこなせないなら
歯科衛生士に必要な能力を全て兼ね備えている人は希。
ですから、失敗したり思うように仕事ができなくても、いきなり向いてない、と悲観する必要はありません。
あなたはまだ、職場での身のこなしを習得していないだけです。
人は学ぶことができます。
あなたが歯科衛生士の学校へ入学したばかりの頃は、歯に関する知識は全くなかったはず。
それを、国家試験に合格するレベルまで学習することができたのですから、職場でも同じように求められる知識や技術を身につけるだけ。
もちろん、不器用だったり、おっとりした性格だったり、歯科衛生士にとって不利な性格であれば、その分努力や頑張りが必要です。
しかし、そもそも、医療は日進月歩の分野。
働くのを辞めるその時まで、勉強を止めることはできません。
最初からうまく仕事をこなそうとせずに、先輩の歯科衛生士やドクターの動きを見て、リトライ&エラーを繰り返していくうちに、自然と適切に動けるようになるでしょう。
頑張るのを止めるのも選択の1つ
歯科衛生士は向いてない、辞めたいとまで考えている人は、ここで言うまでもなく、何度もリトライ&エラーを繰り返し頑張ってきたことでしょう。
ただ、それでもうまくいかずに、辞めたいと考えるまで追い込まれているなら、それはかなり強いストレスを抱えている状態のはず。
もしもそうなら、一旦頑張るのを止めてストレスから自分を守ってあげることも考えましょう。
ストレスは心身を消耗させ、判断力を鈍らせます。
歯科衛生士は、お金をかけて、学校を卒業してようやく手にした安定した仕事です。
辞めるかどうかは、心身を万全にして判断力がしっかりしている状態で、考えなければなりません。
ストレスで弱った思考で、決めていいことではないのです。
ドクターや先輩の歯科衛生士さんたちから、もっと頑張れなどの叱咤激励を受けるかもしれません。
真面目な性格であれば、自分ですら「もっと頑張らないと」と追い込んでしまうかもしれません。
しかし、例え後ろめたさを感じたとしても、頑張らないでください。
「今までよく頑張った」と自分を労いつつ、心身を休めましょう。
辞めたいのは、歯科衛生士?職場?
これまで頑張っていた自分を認め、心身が休まるまでひとまず休憩すると、心境の変化が見られるでしょう。
頭がクリアになって、自分が置かれている状況を冷静に分析することができます。
一時的にでも頑張らないことで、適度な力の抜き方を身につけて、辞めたい気持ちがなくなっているかもしれません。
しかし、すっきりした頭で考えてもまだ退職の意志が堅い場合、これは決断のときです。
まずは、今の職場を辞めてみましょう。
とは言っても、歯科衛生士の仕事は続けたままにします。
つまりは、職場だけ変えるということですね。
信じられないかもしれませんが、職場によって雰囲気は全く変わりますし、歯科衛生士に求められる役割も変化します。
どんな職業でも、その場所限りの独特なルールがありますから、次の職場が信じられないくらい居心地が良く、働きやすいなんてことも珍しくありません。
多くの歯科衛生士の就職先である歯科医院も、今やコンビニよりも数が多い状況。
個人の歯科医院も、生き残りのため特色を生かした経営が求められます。
職場によっては、歯科衛生士の教育にも熱心なので、例えば不器用で苦手な作業があっても、しっかり練習させてくれるので、自分自身のスキルアップにも繋がります。
歯科衛生士専門の転職サイトも見かけられますから、自分に合った職場を探すことで、それまでの悩みを払拭でき、歯科衛生士として輝くきっかけとなるはずです。
まとめ
いかがでしたか?
もちろん、職場を変えることが、必ずしも事態を良い方向へ変えるわけではありません。
新しい職場でも、変わらず歯科衛生士業務が辛いのであれば、それは本当に向いてない可能性があります。
新しい職業への転職を考えても良いでしょう。
専門的なスキルで、人の健康を守る歯科衛生士は魅力的な職業ですが、辛いと感じてまで続けることはできません。
自分に合った職業で、キラキラと輝ける選択を探しましょう。
以上、「歯科衛生士に向いてない!辞めたい人へのアドバイス」でした。